小さい頃から年に2回ほど家族で旅行にいくことが定番となっていました。
そこでは必ず家族写真を撮っていました。
徐々に私も成長し、家族で旅行にいくことを嫌がるようになったのです。
そのため毎年恒例の家族旅行も続かなくなりました。
それから30年後、ふとタンスの中に眠っていたアルバムを見つけたのです。
そこには毎年家族で出かけたときの写真が残っていました。

父も母も兄も私もとても若く、豪華な料理を前に4人で並んで写っている姿を見て涙が自然と溢れてきました。
写真の裏には年代と日付がマジックで記入されていて、行き先と一言メモが書かれていました。
一気にその時の思い出が蘇り、悩みもなくただ楽しく過ごしていた子供の時のことが浮かんできました。
家族写真が30年後こんなに胸を熱くするものだとは、あの時は想像もしていなかったのです。
今はスマホで簡単に写真を撮りその後見返すこともないのですが、昔の写真は一枚一枚の思いが強く残っているなと感じたのです。